等々力の家居宅介護支援事業所
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活動報告 2017/10/10 12:03

―個別援助を地域援助につなぐ②―

―個別援助を地域援助につなぐ②―

~多様な支援が求められる介護支援専門員~

 

等々力の家居宅介護支援事業所の佐々木です。
 

私は長年ストレングスを大切にする援助(ケアの強みを引き出す根拠)を続けるうちに、地域の課題が目に入るようになってきました。その理由は既存サービスのコーディネートだけでは限界があったのです。個別援助のなかから地域の課題を抽出し、それを社会資源の開発や政策提言へまで発展させる必要性を痛感致しました。

私が起こしたアクションの一つが「居場所づくり」です。きっかけは、担当している利用者の訴えに心の耳を向けたことでした。「歯が痛くて何件も歯科クリニックに通ったけれど治らない」と利用者は訴え、行政や歯科医師会にも相談したが効果的な治療につながらず、やがて「クレーマー」のレッテルが貼られるようになったのです。私は、その利用者と利用者の周りで起こっていることを深く知るにつれ、「訴えを語ることができる場がないこと」「耳を傾けてくれる人がいないこと」が課題として浮かび上がってきました。それはまさに「地域課題」でした。その後、ケアチームが集まるサービス担当者会議で利用者を取り巻くさまざまな地域課題を抽出。マーケティング分析を経て、誰もが気軽に相談できる「居場所づくり」がこの地域の喫緊の課題だと判り、地域包括支援センターが主催する「地域ケア会議」でも同様の課題があがっていることもわかり、居場所の具体化へとアクションを起こしました。引き受けてくれたのは既存の喫茶店でした。社交的な空間でコーヒーを飲みながら、ケアマネジャーなどが、地域情報の提供や参加者とのコミュニケーションを行い、参加者同士の橋渡しを試みる。いわゆる「認知症カフェ」でした。既存の喫茶店で開催することにより、限られた時間帯(月1回・2時間)だけではなく、営業時間内であればいつでも立ち寄ることができるという効果もあり、喫茶店を含めた商店街とのWin-Winの関係を成立させました。

そして、等々力の家に異動してきたのは今年の5月。ここでも等々力の家職員一丸となって地域へのアクションを早々に起こしました。「スーパーに行ったことある?」という利用者の家族からの一言がきっかけでした。「若い人も高齢者も総菜コーナーや缶詰売り場に群がっている・・・。」「自分の手で料理を作る人が少なくなっているんじゃないかしら」と家族は問題提起されました。「この辺りは、料理教室もないようだし」と家族は付け加えました。

私は、さっそく地域を歩いて確かめた。確かに料理教室はない事を知り、そこで、特別養護老人ホームの管理栄養士に相談をもちかけ、「等々力の家料理教室」が開かれることになりました。今回開催した料理教室はあくまで地域づくりの動悸づけとして開催したものであり、参加者から聞き取った意見や地域分析をおこない住民と意見を重ね、それを束ねるような仕掛けが必要です。皆で手を組めば、地域を動かす大きな力になると考えています。

 

≪料理教室開催後、参加者とお茶を飲みながら地域の事について意見交換≫

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